11.26.12:57
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とにかく多いのが・・・社外ラジエーターが入っているのにも関わらず。。。
うちのラジエーターに交換される方が多い。
せっかく入れている社外ラジエーターが思っていたよりも冷えずに
悩まれている方が非常に多いことがよく分かりました。
まずは???
とにかく作業する専門店で、
どこのサーキットで?
どれくらいのパワーで?
どれくらいの時間を全開するのか?
を相談した上で、チョイスしてみてください。
買ってから、やっぱり冷えないから買いなおしでは。。。もったいないです(笑)
また意外と多いのが、冷えない原因がラジエーターはともかく
それ以外の部分が原因で水温が上がってしまう傾向。。。
この場合は、いくら冷えるラジエーターを入れたとしても・・・
ラジエーターが原因ではないので、水温が上がってしまいます。
特に去年多かったのは、水冷式オイルクーラーが付いている車。
ラジエーターの冷却は問題ないのに、油温が上がりすぎてしまい
逆に水冷式のオイルクーラー部分が、ヒーターの役目で
水温を油温で上げてしまうという悪循環(笑)
S2000などで多いですが、うちのお客さんでも油温対策したとたん、
水温が10℃以上下がったという車もあります。
またいろんなSHOPさんでも、水冷式オイルクーラーレスキットが出ていますね。
この水冷式、一長一短かもしれません。。。
まぁ~
この症状。。。
アルミブロックのエンジンであれば、みんな同じような感じだす(爆)
あとは・・・
ターボ車で多いのは、風の抜けが悪い前置きインタークーラーをつけている車両。
直線で冷えないのは、当たり前ですな(爆)
ということで。。。
走るなら、まずは水温が命です。
水温によって補正が入る事で極端に遅くなりますが、
なぜ補正がはいるのか???
それは水温が上がってしまうとエンジンにダメージが出るから、
純正CPU(ノーマル)でさえ、高水温補正が入るんですね。
別に壊れないのであれば、わざわざ補正はいれません。
それなのに、ノーマルよりもパワーを出してサーキット全開するのだから
余計、水温には神経質になるのも当たり前(笑)
うちなんかでは、補正の入らない温度域でサーキット全開するのは当たり前。
今では・・・
いかに一番おいしいパワーの出る温度域で、
ずっとアクセル全開出来るかを追及しています。
燃焼室上部が冷えることで、耐ノック性も上がり、なおかつプラグの熱価にも余裕が出てきます。
更にシリンダーの内壁温度を最適化することによってピストンとの相性も良くなります。
よくダミーヘッドボーリングは最近の新車エンジンで採用されていますが、
シリンダーを実際に使用する温度まで上げてボーリングすることは、まず不可能。
でもボーリングのシリンダーの形状は丸なんですね。
(ピストンは若干楕円ですね)
この意味が分かれば、水温との関係も分かると思います。
今では、この問題に対して、世界特許技術であるオープンジャケットシリンダーの
ジャケット部分の水の仕切りアダプターもあります。
これだけメーカー自身が気にしている問題部分なんですね。
世界中の市販エンジンで金属熱膨張形状に合わして加工しているエンジンは、
大きく言うと1種類しかありません。。。
それだけエンジンが熱を持つと、いろんな勝手な形に熱膨張してしまう訳ですな。
なので、本当はなるべく膨張させないのが一番なのです。
膨張させすぎると、今度は元の形に戻らなくなるのが金属。
コレが結果的に。。。歪みになるんですね。
面白いでしょ。
だから気合を入れたエンジンを作る時は、熱を入れたエンジンを、
再度、キチンと精度を出すために分解/加工しなおすのが一番です。
しかもできればラインボーリングも(笑)
遅くなりましたが。。。
画像は。。。
S15/シルビア
『RZスペック ラジエーター』
・オールアルミ3層コア/日本製
(フォーミュラーニッポンなどと同じコアです)
・トリプルターン構造
(トリプルターン+2分割構造)
・インタンクラインシステム
(ホース口位置は純正のままでOK)
・差圧管理水流システム
『エア抜きタンク BOXタイプ』
・エア分離仕切り構造
・差圧管理水流システム
とまぁ~
こんな感じです。
シルビア用としては、うちで一番冷えるタイプです。
ミニサーキット行かれる方は、更に電ファン対策してみてください。
一時期、Fポンマシンを作っているレース屋さんから電話があって、
思わず、うちの工場と同じコアを使っていたことが判明(笑)
というか、レース屋さんも調べて電話してきたみたい。
お互いに同じ考えに基づいたレース屋さんで、
やっぱり行き着くとこは同じだったようです(笑)
GTも同じコア使っているとこありますね。
今回、初めてブログに載せましたが・・・
『差圧管理水流システム』
名前だけみると難しいですが、うちのラジエーターでは実は大昔からやっているんですね。
ラジエーターを含め、いろんな場所で必要なだけの圧力をかける。
要は圧力差を意図的に作って、ラジエーターの水の流れを良くしてやろうという考えです。
これはターン構造やエア抜きタンクを付けた場合、
どんなモノでも、必要になると思います。
簡単に言えば、市販のエア抜きタンクを普通に付けてしまうと
ラジエーター側に流れる肝心の水量が落ちるいう事実。
理由は簡単ですね。
人間も、液体も楽な方を選ぶんですね。
この特性を逆さに利用してターン構造ラジエーターの欠点であるエア溜まりなどを解決し、
しかもキチンとラジエーターへの水中を確保する考え方。
うちのラジエーターを取り付けたことがある業者さんなら、すぐに分かりますね。
なんで、こんな面倒くさいことするんろ?って
それは、このためにあるんです。
この説明は、ご来店いただければ、いくらでもご説明いたします。
ヒントは・・・
エアを抜くだけなら、最低限の水量でOKなんです(笑)
それと全然関係ないですが。。。
よく売られているハイプレッシャータイプのラジエーターキャップ
うちでは一度も高圧タイプの推奨はしておりませんが、いろんなとこでトラブルが出ているみたいですね。
(一番の理由はラジエーターの寿命が短くなるので・・・)
特にウォーターポンプ破損が多いようです。
うちのお客さん自身で高圧キャップ付けて壊してしまった方がいましたが、
その時はサーモスタットが壊れました。
このトラブルの時に、某GT500のメーカーさんと、散々やり取りしたのを覚えています。
何事も経験ですね。
普通に街乗りするなら、あれだけ販売しているのでハイプレッシャーでもOKだとは思いますが、
本気で全開するユーザーには厳しいかもしれません。
ほんと、 普通の0.9キロのラジエーターキャップ が一番ですね。
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